便潜血陽性

便潜血陽性とは?

便潜血検査で採取した便に血液が混ざっている状態を便潜血陽性と言います。これは、便が通過した際に大腸粘膜に接触していることから、大腸に病変がある可能性があります。微量の出血だと肉眼では確認できません。便潜血検査を行って出血の有無を調べます。

便潜血陽性の場合に考えられる疾患

  • 大腸ポリープ
  • 大腸がん
  • 炎症性腸疾患(クローン病・潰瘍性大腸炎)
  • 胃潰瘍
  • 十二指腸潰瘍
  • 胃がん
  • 胃・小腸の疾患
  • 痔疾患

など

検診に便潜血検査を行う理由

大腸がん検診で一般的に行われる検査です。便を採取するだけなので、患者さんの負担が少ない検査です。また、費用が安いため、大腸の初期検査において大勢の方が受けるのにも向いています。

便潜血検査の精度

便潜血検査は、さほど精度が高い検査ではありません。検査を受けた方のおよそ5%の方が便潜血陽性となります。そのうち約20%の方に大腸ポリープ、約3%の方が進行大腸がんと診断されています。便潜血陽性だからといって、必ず大腸がんになるとは限りませんが、絶対に大腸がんではないとも言えません。

便潜血陽性の方へ

便潜血陽性の方のおよそ3%の方が進行大腸がんと診断されます。便潜血陽性がわかった時点で大腸カメラ検査を受けることで、早期の大腸がんや大腸ポリープの発見につながります。当院では、苦痛の少ない大腸カメラ検査を行っています。

大腸カメラについて

便潜血陰性の方へ

便潜血陰性の方でも、がんがある場合もあります。大腸カメラ検査は、大腸粘膜を直接確認でき、検査中にポリープや病変を発見した場合は、その場で切除できます。便潜血陰性の方も、定期的に大腸カメラ検査などの精密検査を受けると良いでしょう。

便潜血検査のよくある質問

痔の出血や月経の出血のこともありますか?

便中のヘモグロビンを検出する検査が便潜血検査です。痔や月経の出血と、がんによる出血は見分けることができません。大腸がんの疑いがある場合は、大腸の精密検査を受けてください。紛らわしい結果とならないように、月経中の採便を避けて、痔がある方は採便の当日までに痔の手当をしておくことをお勧めします。

便潜血は毎年受けた方が良いですか?

便潜血検査は安価で体への負担の少ない検査ですので、毎年受けていただくのもよいと考えます。ただし、精度が高い検査ではありませんので、大腸カメラ検査を定期的に行い、大腸カメラ検査のない年には便潜血検査を行う方法をおすすめします。

便潜血検査で陽性でしたが、再検査で陰性だったので経過をみてよいですか?

いいえ。大腸カメラ検査をおこなってください。
便潜血検査で陽性を指摘されたら、大腸カメラ検査を必ず受けましょう。大腸カメラ検査で、大腸がんを早期に見つけたり、大腸ポリープを切除することで大腸がんを予防することもできます。多くの方は大腸カメラ検査が苦しいと感じていますが、検査の際に鎮静剤(眠りぐすり)を使用すると、眠っている間に検査を楽に受けることができます。

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