術後外来

術後のフォローアップ

手術後には身体的な負担だけではなく、再発に対する精神的な負担も伴います。私は今まで消化器がんを中心とする手術にかかわり、多くの手術後のフォローを行う上で患者さんの身体的・精神的な負担を実感してきました。当院ではその経験を生かし、術後の患者さんの負担の軽減をめざして、手術後の患者さんのフォローアップを行っております。
手術を行った医療機関と連携して、再発予防と再発した際の早期発見に努めています。

胃がんの術後フォローアップ

胃がんの手術後の第1の問題点は胃を切除することにより生じる胃切除後障害です。腸閉塞・ダンピング症候群・逆流性食道炎・小胃症状・貧血などが起こります。これらについては食事を含めた生活指導と定期的かつきめ細やかな処方が必要です。そして第2に、再発に注意が必要です。定期的な腫瘍マーカーとCT検査のチェックとともに胃カメラ検査も定期的に行う必要があります。残された胃内にも新たに胃がんが見つかる方も多くいるからです。当院では、定期的な胃カメラ検査を行うとともに、近隣の病院や画像検査施設と連携しCT検査をチェックして、再発防止及び再発の早期発見に努めます。

胃がんについて

大腸がんの術後フォローアップ

大腸がんは進行度により再発のリスクが異なります。手術を行う方の多くは進行度の高いケースが多いため、再発のリスクも高くなります。大腸がんの再発は早期に発見されれば治癒することも多く、早期の再発発見が望ましいのです。定期的な腫瘍マーカーとCT検査のチェックで多くの再発の診断が可能です。当院では、近隣の病院や画像検査施設と連携しCT検査をチェックしていきます。また、大腸がんの手術後には新たに大腸にがんが出来るケースが多くみられます。そのため定期的な大腸カメラ検査が必須となりますが、多くの病院では5年が経過すると定期的なフォローの終了とともに大腸カメラ検査も途絶えてしまうことが問題です。当院では5年を経過した後も引き続き定期的な大腸カメラ検査を行い、新たな大腸がんの予防に努めていきます。

大腸がんについて

文責
横浜わたなべ内科・内視鏡クリニック 根岸院
院長 渡辺 一輝

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